風邪

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夜中。 ふと目が覚めたかごめ。先ほどよりは体調も良くなってきているが、本調子ではないことは確かである。 少し肌寒いことで目が覚めたかごめは、隣にいるであろう奈落を見る。 寝ているのかこちらに気づいていない。 寒くないのかななどと奈落の心配をするかごめ。そして思いついた。 かごめは奈落の膝の上にのり、かけている布団を一枚奈落にかける。その様子を気づいていたのか 「何をしている」 「ひゃあ!」 起きてたの!?とびっくりしながら聞く。そして今の行動を事情を説明して答えた。 「なるほどな。ならば、一緒に寝ればよかろう」 「え」 かごめの布団の中に入り込む。予想だにしていなかったかごめは、言わなきゃよかったなどと思った。 文句を言ったものの、勝ったのは当然奈落で、二人一緒に布団の中に入っている。 「寒いか?」 「寒くはないけど…」 恥ずかしいのか奈落の顔を見れないでいる。 「大丈夫だ。今日は何もしない」 「あ、当たり前………今日は?」 奈落の言ったことに疑問を抱いたかごめ。 「今日はな。治ったら覚悟しろ」 にやりと笑う奈落に恐怖を覚えるかごめ。 その様子にまたにやりと笑い。 「早く治れかごめ」 と深い口づけをした。 翌朝、朝まで奈落が付き添ってくれたのは嬉しかったのだが……。 「かごめ…治ったのだろう?昨日の約束果たしてもらうぞ」 「な、な、治ってませーん!!」 とかごめは必死に奈落から逃げていたとか・・・。 その様子を神楽たちははあきれ顔で見ていたという…。
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