第2章

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(真っ白だ・・・) 飛鳥の前に広がるのは白い世界だけ 「ん?煙り?いや・・・金色に輝く煙りなんて初めてみるな」 飛鳥が自分の周りを確認していると、金色に輝く霞みがかった靄(もや)が出はじめた。 『おはよぅございます』 (え!!?何処から声が・・・) 『目の前に居るではないですか』 (目の前!?てか俺今喋ったか?) 「目の前には煙りしかないけど・・・」 『それが私です』 「え・・・いやいや、流石にそれはないでしょ」 『仕方ないですね・・・』 そう声が聞こえると煙りがだんだん濃くなっていき、なにかの形を形成し始めた。 『この姿で話をしましょう』 そこに現れたのは金色に輝く鳥 『私に決まった姿はありませんので、これは貴方にわかるように姿を変えました』 「すごい・・・綺麗だ・・・」 『そうですか、では本題に入りましょう』 「え?」
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