一章🆕

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私たちが歌声に聞き惚れていると桜の精霊たちは何かを感じ、我先にと逃げだした。 訝しく思い、見渡すと 「何あれ…気持ち悪…」 人の形をした黒い影が手を伸ばして精霊を捕まえ、食べていた。 精霊たちは逃げ惑い、食べられていく仲間を見ては泣いていた。 わたしは恐怖から足が震え、逃げることも、立ち向かうことも出来なかった。 黒い影は私に気づき、手を伸ばしてくる。 あと10cm… あと8cm… あと5cm…というところで我に返った。
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