一章🆕

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「ところで、どうやったら凌壽…さんの呪いを解けるんですか?」 燐は不思議に思っていたことを聞いてみた。 凌壽には呼び捨てでいいと言われたが。 「ん?言ってなかったな。君たちには異世界に飛んでもらう。連絡は凌壽にするから凌壽に聞いてくれればいいよ。あ、これの名前は蒼龍<ソウリュウ>だから。はい」 と言われて刀を渡された。これでどうしろと?? 「その刀で異世界の悪霊<アクリョウ>を100体切って昇華させればいい」 クロノスは刀を指差して説明した。 「は?それをすれば凌壽は戻るの?」 随分<ズイブン>と簡単なミッションだったので呆気<アッケ>にとられた。 「簡単ではないよ。悪霊は暴れる。油断すれば殺されるよ?」 燐は表情を固くした。 「という訳だから頑張ってね」 クロノスは指をパチンと鳴らし、来たときと同じように眠らせた。 「今はお休み…燐 これからが大変だ。でも君ならきっと凌壽を助けれると信じているよ…」 クロノスは眠る燐の額に口付けを落とした。 「凌壽、この子を頼むよ」 「決まってる。俺の、大切な娘(コ)だ」 凌壽の燐を見る目は愛しい者を見つけた目だった。
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