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~天界、イヴの神殿~
クロム「……っつーわけなんだけど……」
イヴ「ふーん……」
俺はさっきのことをイヴに報告しに天界へと戻ってきていた
クロム「魔王は世界のバランス的に必要な存在だし、あいつらにはバグ特有の世界を消すっていう目的みたいのも持ってないみたいだから、監視をつけるぐらいにしといた方がいいと俺は思うな」
イヴ「あれ、もしかしてクロクロ、あのバグ君気に入っちゃったの~?」
クロム「バレたか(笑)」
だってあいつら、何かと予想外すぎて全く予測できないから面白いんだもん(笑)
イヴ「も~……神がそういう私情で動いちゃ駄目でしょ~……」
クロム「それに、あいつらは思ってる以上に不安定な状態で安定しちまってる。下手に刺激したりすると悪性のバグ化する可能性もあるし、消そうとするなんて、一番その引き金になりかねない。そしたらもう手がつけられねぇ」
これは事実だ。あの後あいつらの力を調べていったら、その最深部にあった力は『全ての理を無視する力』だった
つまり、傷つけられても傷つかない、消されても消されない、殺されても殺されない、という目茶苦茶なことが可能というわけだ。そんな化け物をたおせるわけがない
勿論、これはあくまで最深部だからあいつらがバグ化とかしない限り、発動することはないけども
イヴ「……くすっ……クロクロ必死だね~♪」
クロム「いや、俺は事実を言っただけd」
イヴ「クロクロの熱意に負けたよ♪じゃああのバグ君の監視&教育&世話係はクロクロに任せる♪」
クロム「え゛……監視はともかくとして、教育とかもしなきゃなんねーの……?」
イヴ「当たり前でしょ?だってあのバグ君はまだほとんど何も知らないんだし♪自分に子供ができたと思って愛情持って育ててあげなよ♪」
クロム「何で俺が……」
イヴ「創造神イヴ・エデンの命令だよ?」
クロム「……チッ、こういう時だけそう言いやがって……わかったよ、やればいいんだろ、やれば」
俺はそう言いつつ渋々あいつらを残してきた魔王城へと戻って行った
この時はそう言った俺がそのバグを本当の子供みたいに思う日がくるのは、まだちょっと先の話……
~end~
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