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そんな日々が何年も続き、少女が4歳の誕生日を迎えた日のこと
――ガチャガチャ
?「あ、あれ?おかしいなぁ……この鍵じゃなかったですかね?……あ、もしかしてこっちとか?」
――ガチャッ、ガチャ
?「あうぅ……これでもないですか……。でも早くしないと……」
――ガチャチャッ
?「ぅう~……仕方ないです…………えいやっ!!」
――ドガッ!!バゴォン!!
物凄い音とともに少女の世界が初めて鬼以外の者によって開かれた
それに対しても少女は何も思わなかった。思えなかった
しかし、その少女の世界への出入口を蹴破った者は慌てつつも笑顔で言った
?「は、はじめまして。あの、いきなりゴメンです。ビックリさせちゃいましたか?」
少女「…………」
少女は何も答えない。答えられない
その者は続けて言う
?「えっと……とりあえず一つだけお願い……しちゃってもいいですか?」
少女「…………」
少女はやはり何も言わない
その者はまた続けて言う
?「その……ここから逃げてほしいんです」
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