猛毒の双人~ポイゾネス・ジェミニ~

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~天界~ クロム「ひ~ま~だ~……」 吾輩は神である、名前はクロム・リスト ……はい、ふざけました どっかの世界のどっかの超有名な小説の冒頭をパクりました ……まあ、世界観壊してもいいんだったらタイトル言うけど それより……暇だ 神の中でも下っ端の下っ端で雑用係、と聞くと、こき使われているようなイメージがあるかもしれないが、実際はそんなことは全くない 寧ろ、他の神様達は俺とあまり関わりを持とうとしない。俺だけハブですかコノヤロー ……ま、理由は大体わかってんだがな でもそのおかげで大体俺は暇を持て余してることが多くなっちまってるというわけだ 天使「……リスト様」 そんなことを一人で考え、軽くショックを受けていると、一人の天使が俺に声をかけてきた クロム「リストって呼ぶな、クロムって呼べ」 天使「……貴方様の神としての名はあくまで『リスト』です。その名でお呼びすることはできません」 はぁ……これだから天界の大部分の奴らは…… 頭がお固いというか、形式にこだわるというか、融通がきかないというか……とにかくめんどくさい クロム「チッ……んで、俺に何の用だ?」 天使「大いなる神、イヴ様がお呼びです」 クロム「あいつか……わかった今行く」 天使「……お言葉ですがイヴ様は貴方様より上位のお方、そのお方を『あいつ』とは……」 クロム「ああもう!!わかったよ!!イヴ様ね、イヴ様!!」 ったく、マジでめんどくさい。こいつらの頭ん中どうなってんだ? そんなことを考えながらも俺はイヴ様の元へと向かった
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