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~数日後、天界~
クロム「…………はい?娘?」
イヴ「そ、娘♪」
とある日、またまた創造神イヴに呼び出された俺が聞いたのは信じられないような言葉だった
クロム「え、ちょ……待て待て待て」
イヴ「嫌」
クロム「嫌じゃなくて待て。色々疑問はあるが何故に俺?」
イヴ「だって子育ての経験ある神なんてほぼいないし……ましてや色々問題を抱えた子を育てた事のある神なんてクロクロぐらいしかいないんだよ?」
クロム「いや、そう言われてもだな……(苦笑)」
突然過ぎるわ。いきなり呼び出されたと思ったら『クロクロ、娘欲しくない?』て(苦笑)
何かと思ったら色々と問題を抱えてる女の子を保護したから俺が面倒をみろとの事
クロム「あのなぁ……俺はあくまで記憶・記録の神であって子育ての神なんてもんじゃないんだぜ?(苦笑)」
イヴ「大丈夫だよ、クロクロなら」
クロム「いや何の根拠があっt」
イヴ「鯱っちと聖夜っちもなんだかんだ言いながらしっかり親代わりしてくれてるじゃん♪」
クロム「ぅ……でもそれとこれとは……」
イヴ「別なの?あの子達は特別で、この女の子は特別じゃないって事?」
クロム「それは…………」
イヴ「バグとして世界に拒絶されてる子には愛を注げるけど、親に兵器に仕立て上げられそうになり、その上最愛の人を目の前で失って心に傷を負った女の子には無理?」
……痛いところをガスガスとついてくる創造神イヴ
あくまで淡々と語るその言葉の中に"感情"は無い。そこにあるのはただただ俺を丸め込もうという意志のみ
だが、その魂胆がわかっていても……
クロム「…………ちっ、わかったよ。面倒みりゃいいんだろ?」
……それがその子の事実であるという事。それは俺の"心"を動かすには充分過ぎた
イヴ「さっすがクロクロ♪あ、因みにさっきも言った様にその子は心が未発達の上、更にあまりに凄惨な光景を見ると声が暫く出なくなるから"取り扱い"には充分気をつけてね?」
……取り扱い、ね…………
何を言っても無駄だとはわかっていてもやはり何か納得のいかない"神々の言葉"
しかし一々キレているわけにもいかないので俺は華麗なるスルースキルを発動させるのだった
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