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クロム「ちょ……俺、何か悪いことした？」
？「…………」
玉座の後ろから顔だけ出して、警戒心剥き出しの目でこっちを見てくるバグ
……ってかマジでこいつがバグなのか？
どこからどうみても普通の子供なんだが……
クロム「……まあ、いいや。いきなり初対面の奴を信用しろって言われても無理なもんは無理だもんな」
？「…………」
まだ警戒心剥き出しのバグはとりあえずほったらかしにして、俺はスピッツの死骸(食べかけ)に近づいた
クロム「うわ……グロッ」
うん、近づくんじゃなかった
グロい、グロすぎる
しかも若干原型とどめてる部分があるってのがまたリアルでグロい
クロム「……ちゃんと成仏してくれよ、スピッツ。じゃないと俺のめんどくさい仕事が増える可能性があんだから」
え？後半酷いって？気のせいだろ(笑)
さて、それより問題はあのバグだ……
さっさと消すって手もあるんだが、相手の姿が姿なだけにあんまり気乗りしない
普通のバグみたいな奴ならなんの躊躇いもなく消せるんだが
普通のバグってどんな感じかって？それぞれ姿は全然違うが、例えば馬鹿でかい蜘蛛の胴体に鬼の頭と三本の馬の足がついたような奴とか、熊の胴体にゴーレムの手足と人間の頭がついたような奴とか、とにかく変な姿なんだ
簡単に言うと、この世界の色々な生物等の切れ端を無理矢理繋ぎあわせた感じ
でも、今目の前で警戒心剥き出しにしてる奴は爪以外は、黒の髪に銀の瞳の本当に人間の子供のような見た目……やりにくいことこの上ない
……俺のこの感性は、全てを平等かつ冷静に判断する神達の中ではかなり異質なものらしい
イヴ曰く『クロクロの感性は神ってゆーより地上の生き物、しかも人間みたいだね～♪』だ、そうだ
クロム「……俺ってそんなに神っぽくないのかね？どう思うよ？」
？「…………？」
クロム「あ、悪ぃ。いきなりんなこと言われても困るよな(笑)」
思いっきり戸惑った顔をされてしまった(笑)そりゃそうだよな(笑)
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