猛毒の双人~ポイゾネス・ジェミニ~

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――バァンッ!!!! 勇者っぽい人「魔王っ!!覚悟しろっ!!」 お?何か勇者っぽい人達きちまった クロム「悪ぃけど、魔王ならさっき死んだぜ?」 戦士っぽい人「嘘なんかついても無駄だぞ、魔王!!」 ……あり?まさかこれ……俺が魔王だと思われてません? 魔法使いっぽい人「この部屋からからちゃんと魔王の魔力が感じとれるんだからっ!!」 クロム「マジでか」 僧侶っぽい人「マジでだ」 なんか僧侶っぽい人だけテンション低い でも確かに魔王の魔力感じるな……あ、勿論俺じゃありませんよ?俺はあくまで神ですんで 勇者っぽい人「とにかく、お前をたおし、その邪悪な野望を阻止して世界に平和を取り戻すんだ!!」 クロム「はいはいワロスワロス。ってかこれもしかして……俺が相手しないといけねぇのか?」 さて、困ったことになった。俺は戦闘系の神とかじゃねぇからな…… ……いや、べつに戦えないわけじゃないっスよ?ただ、地上の生物に影響を与えていい神と悪い神ってのがいましてね……俺は後者なんだよね ま、ちょっとだけならいいんだけど……後で頭のお固い他の神様どもにキツーイお叱りを受けちまう クロム「降格覚悟で戦うか何とか説得するか逃亡するか……さて、どうしたもんかね」 戦士っぽい人「ごちゃごちゃうるせぇんだよっ!!さっさと死ねっ!!!!」 ちょ、戦士っぽい人超短気(笑)ちゃんとカルシウムとってますか? クロム「はぁ……めんどいな……」 そう言いつつ俺は左手に大きな分厚めの本を開いて持つ 戦士っぽい人「唸れ、俺の拳っっ!!『直線右拳』」 クロム「所謂ただの右ストレートですね、わかります」 戦士っぽい人の右ストレートをとりあえず受け流し、俺はすぐさま右手を全く同じように構える クロム「お返しだよ『直線右拳』」 そしてその手はさっきの戦士っぽい人がやったのと何から何まで全く同じ動き、同じ速さ、同じ威力で戦士っぽい人の腹部へとヒットする 戦士っぽい人「グェアッ……!!」 勇者っぽい人「戦士っぽい人!!大丈夫か!!」 ちょ、名前(笑)それでいいのか戦士っぽい人(笑)
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