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もちろん夢だった。目覚めた俺は異様なダルさに襲われていた。これは……うん。サキュバスにやられたんだ。
起きたら、戦闘が終わるところだった。
「じ、地獄に栄光あれ!」
はいはい。
「わーい」
「やたー」
独特な方法で天使とサキュバスさんが歓喜を表現している。
ハイタッチを交わしたあと、さらにふたりの距離は縮まっていき……キスした。
金髪の可愛い悪魔と馬鹿な天使のディープキス。
うーん。こんな状況じゃなけりゃ何か思うかもしれないが、今は体がだるすぎる。
「夢魔長が敗れたか……」
どこからとも無く声が聞こえてきた。
「何ッ」
天使が反応する。おい、抱き合ったままだぞ。
「私は地獄の王……代理みたいなものだ。次は私が相手だ。私を倒したければ地獄の底まで来い!」
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