21212人が本棚に入れています
本棚に追加
/511ページ
「千鶴、あんたほんっとお兄ちゃんっ子ね。
もう二年生になるんだし、そろそろ彼氏でも作ったら?」
土曜日、昼下がりのキッチン。
カチャカチャと食器のなる音。
お母さんは呆れ顔で食器棚に洗ったお皿を並べている。
「そんなのいらないもーん。
あーあ、お兄ちゃん早く部活から帰ってこないかなー」
もし家族以外でこの会話を聞いた人がいたら、不思議に思うかもしれない。
私はお兄ちゃんが好きだ。
ちょっと尋常じゃないくらい、お兄ちゃんが大好きだ。
.
最初のコメントを投稿しよう!