琢磨の思い

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そんなある日。 遥が編入して来た。 小さな遥。 その遥には重過ぎる巨大な呪い。 押しつぶされそうになりながら、懸命に耐える遥。 多くの傷を負いながら、決して相手を恨む事無く、逆に相手を心配する様子の遥に俺は驚愕した。 そして、何時の間にか気になっている自分に、まず驚いた。 そして・・・・・・。 次第に惹かれている自分にもっと驚いた。 何より、自分以外の誰かの面倒を見る事がこれほど楽しいと。 心底思えたのは、産まれて初めてだった。 人の為に動くなど・・・・・・。 考えた事も無かった。 利益にならない事など・・・・。 そんな無駄な事。 考えた事も、した事も無かったというのに。 遥の世話をして、遥の為に動く事が本当に楽しく、嬉しかった。 何故か・・・・判らなかった。
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