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「お前が極秘事項だって言うなら・・・・・・・・かなりの内容だな。
面白くなってきた。」
そう言って舌なめずりする翔太。
俺は苦笑して話す。
遥の名前。家。呪いについては襲われる所だけ。
そして・・・・・・あの治癒。
襲われる為に正気を失いかけてるとも言っといた。
正確には違うんだがな。
だが、完全な嘘ではない。
それが彼女の苦痛になってる事も事実だからだ。
翔太は驚愕の表情をして言う。
「な!でもどうしてそんな状況でどうして学園に?
狼の群れの中にエサを投げ入れるみたいなもんじゃん!」
翔太の言葉に俺は顔を歪めて言う。
「どうやら遥が正気を失って女の子に戻った時に相性の良い者を探すと言うのもあるらしい。
そしてその者との親睦を少しでも・・・・・・ってのが学園長の考えらしい。」
俺の言葉に顔を歪めて翔太は言う。
「何か可哀相だねえ。遥ちゃん。普通の16歳なら楽しいばっかりだろうに。」
部屋のドアを見て言う翔太におれは苦笑する。
口では色々言っててもこいつは結構優しい。
まあ・・・・・だから気に入ってるんだがな。
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