第1章☆恋がはじまる予感

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待ち合わせ場所はいつもの駅前。 「…香織~お待たせ。待ったぁ…?」 最終のお客様の帰りが長引いて、ここまで猛ダッシュできた。 「遅~い! と、いいたいとこだけど、実は私も今きたとこ…」 香織はイタズラっこのように、ニコッと舌を出して笑顔を見せた。 「え~。なんだぁ…走って損した気分」 「葵は不摂生な生活送ってるんだから、たまには運動もしなきゃ? さ、今日はどこに飲みに行く?」 香織にそう言われてふと思いだした。 「そうそう! この間初めて行ったお店なんだけどね。 結構お洒落な感じで落ち着けるんだよね。 きっと香織も気に入ると思うんだけど?」 「そうなんだぁ? んじゃ~そこにしよ」 あっさりとオッケーしてくれた香織は私の背中を急かすように押して歩きだした。
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