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お社様の祠とはこの天羅の里の守り神が祭られているとされる大事な場所。
子供達がやたらと立ち入らないよう危ないとかお化けが出るなどと大人が噂をしていた。
しかし那智には逆効果だったようでその真偽を確かめたくなってしまったようだ。
「あんた達まさかお化けが怖いわけ?」
「こ、怖いわけないだろ」
鬼堂丸は明らかに怖いと認めるような素振りで一応強がる。
「そう。じゃ~夜叉丸はどうなの?」
那智は言い出したら聞かないからな。
「俺も怖くないぞ!!」
こうして那智の独断でお社様の祠探検へと出発した3人。
お社様の祠は村の外れにある小高い丘の上に建っている。
3人はその丘にある真っ赤な鳥居の前までやってきた。
「いざお化け退治!」
「おう」
武器のつもりのしゃもじを片手にテンションを上げる2人。
夜叉丸も嫌々だったがお社様の噂には興味があったみたいだ。
それに対して掛け声も出せず辺りを見回すビビりな鬼堂丸。
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