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扉が開いた事によって奥に潜んでいた古びた札が視線にとまる。
すると視線を感じとったかのように札が淡白く光りを放った。
《里の子よ……危険が迫っている……早く……早く逃げ……ろ》
「えっ!?」
「すっげぇ~」
「ふ、札がしゃべった~!!」
札が光り喋り出した事に驚き、感動、恐怖、様々な反応をする3人……
と思ったら鬼堂丸は我先にと丘を下って脱兎の如く駆けていく。
「こらぁ~先に帰るなぁ」
那智が未だ持っていたしゃもじを投げながら叫ぶが鬼堂丸の耳には届かずついには姿を消してしまった。
「あ、あんた生きてるのか?」
夜叉丸は逃げ出した鬼堂丸など相手にせず光る札に目を輝かせる。
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