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「お、オイっ」
「な、ななな、何だよ!?」
「お前、が……お、お前が赤面してどーすんだよ!?」
「ッ!? ~~~っ!!」
金髪にそう指摘されれば余計に意識してしまい、顔が一気に熱くなった。
金髪の顔も相変わらず赤い。
あーもう!これじゃ埒開かねぇよ!!
「ん…んんっ! ……で、肝心の依頼の方なんだけど」
「あ、ああぁ!そ、そうだな、依頼だなっ」
俺は咳払いをし、何とか軌道修正をしようとした。
だが金髪の表情は未だに堅い。
まァ話は一応元に戻ったし、金髪はこの際無視だな←
俺はそう判断し、とりあえず依頼の内容を話すことにした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「…なるほど。ジイサンの遺言書を見つけてほしい、か…」
「あぁ。でも無理なら別にいいぞ」
「ハァ?」
依頼内容の確認をする金髪に対し俺がそう言い切ると、金髪は間抜けな声を出してきた。
前の方に言ったと思うが、この金髪とウマが合うとは思えないし、正直本当に頼る相手を間違えたと思っている。
じゃー何で依頼内容を話したかって?
いや、だって流石に何も話さないので帰るのは…
「失礼だろ!!」
「ッ!!?」
一瞬、心を読まれたのかと思った。
でもこの言葉は金髪自身の言葉のようだ。
つーか金髪何か怒ってる!!?
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