第1話

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真っ直ぐにそう尋ねられれば、金髪から目を反らすことが出来なくなった。 てゆーかこの金髪、目赤いんだな。 …宝石みたいだ。 「……なァ、」 「あ?」 「すごい失礼なことをした。謝る。図々しいかもしれないけど、もしアンタがよかったら――…」 ――…俺に協力してくれないか? ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 「ココがお前ン家か…。意外と普通だな」 「俺もそう思う。本当にじいちゃん、莫大な遺産とか残してんのかな」 あれから、俺と金髪は俺の家にやって来た。 でも正直驚いた。 あんな不快な思いをさせられても俺に協力してくれるなんて…。 「なァ群青」 「え?あ、何?」 「開けてくんね?家の鍵。別にピッキングしてもいいんだけどよ」 「おまっ!?家主を前にしてピッキング宣言すんなよ!!」 油断ならないなコイツ! そう悪態を吐きながらも、素直に家の鍵を開ける俺は結構律儀だと思う。 あ、てゆーか… 「なァ金髪」 「あ?何だ?つーか金髪って俺ェ!?」 「アンタ以外に金髪なんていないだろ。てゆーか、俺まだアンタの名前…」 「ん? うぉーー何コレ黒電話!?俺ホンモノ初めて見たーーー!!」 「…聞けよ」 黒電話にテンションが上がったのか、金髪の耳に俺の声は全く届いてないみたいだ。 勝手にズカスガと家の中探索しまくってるし。 _
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