第1章

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次に意識が戻ったとき、彼はパソコンの前に突っ伏していた。 長い間コマンドを受けなかったために、それはシャットダウンされている。 周囲の様子から判断するに、さっきのは夢だったのだろう。 悪夢にうなされた結果、彼の頬にはうっすらと涙のあとが残っていた。 いっそ、全てが夢出会ったらよかった。 学校のことも いじめのことも そして、彼女のことも… 彼はゆっくりと起き上がり、寒い現実世界から、暖かい布団の中に自分を逃避させた。 曇り空は、やはりただ無感動に彼を眺めていた。
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