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「茉奈茉奈!あんたとメールしたいっつう男がいるんだけど!」
すごい勢いで私に近づいてきた。
「え、うん。いいよ。」
私はいつものように軽い気持ちで、栞からその人に私のメアドを送った。
家に帰ると
ブルルル ブルルル
携帯が震えた。
携帯を開くと知らないアドレスからのメールだった。
『こんばんは。茉奈ちゃんだよね?俺の名前は平岡卓志っていうんだ。よろしくね。』
絵文字は無く、素朴な文章で送られてきた。
そこから私と卓志のメールは始まった。
絵文字が無く、短文なのにメールが途切れる事はなかった。
むしろ楽しかった。
卓志は20歳だった。
栞のお兄さんの友達らしい。
栞の家に遊びに来ていた私を見て、一目惚れしたと言ってくれた。
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