「短編小説2」

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その日の夜に届いたのは、向日葵だった。 俺には、向日葵を送られるような覚えはなかった。 捨てようかどうするか悩んだが、本物じゃないことに気付いて捨てることにした。 もし本物だったとしても、俺は捨ててたと思う。 送り主が不明なんて、不気味でしかない。 その後は、仕事での疲れもあってかすぐに寝てしまった。 翌日、起きた俺は出掛ける準備をしていた。 今日は実家に帰る予定だったから、その準備をしている。 会社が忙しくてしばらくの間、親に顔を見せに行ってなかった。 ようやく、最近になって会社の方も落ち着いてきたから、休みの日を利用しての里帰りだ。 だけど他にも用事があるから、日帰りになってしまう。 仕事帰りに買っておいたお土産を持ち、一人暮らしのアパートを出ていく。 駐車場に止めてある車に乗り込み、実家のある隣の県まで高速で向かった。
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