「短編小説2」

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ようやく見付けて、座っていいものなのかと考えていると、隣に座っていた女性が声をかけてくれた。 「あの、ここ空いてますからどうぞ?」 「あ、すいません。ありがとうございます」 女性に礼を言い、ようやく座ることができたのも束の間、自分の番号が呼ばれた。 「すいませんが、この場所取っててもらって構いませんか?番号呼ばれちゃって…」 「はい。大丈夫ですよ」 軽く微笑みながら了承してくれたので、礼を言ってから取りに行った。 綺麗な人だなぁ そんなことを考えながら、注文した料理を持って戻ってきた。 「わざわざすいませんでした」 「気にしないでください?こんなに混んでたら仕方ないことですよ」 「そう言ってもらえると助かります」 女性との会話もはずみ、食べながらも会話が途切れることはなかった。
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