「短編小説2」

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そのせいもあってなのか、気が合う感じがして不思議と話し込んでしまっていた。 気が付いたときには、13時半を過ぎる頃だった。 「もうこんな時間だっ」 「何か予定でもあったの?あ、予定なきゃ高速なんて乗ってないよね(笑)」 すっかり意気投合した俺達は、敬語もなくなっていた。 名前は相変わらず、さん付けだけど。 「実家に帰る予定なんだよ。だからもう行かなくちゃ」 「そうだったんだぁ。じゃあ急いだ方がいいんじゃない?きっと待ちくたびれちゃってるよ」 「悪いけどそうするよ!それじゃあまたどこかで会えたらよろしく!」 「うん♪気を付けてね~!―――――」 最後の方は離れてたから聞こえなかったが、今はそれどころじゃなかった。 本当なら今頃は着いてたはずだったが、思わぬ出会いでまた予定が狂ってしまった。 急いで事故るわけにもいかないから、適度に急いで実家に向かった。
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