「短編小説1」

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「あれ?」 「ん?どうかした?」 「奢りで食べに行くんじゃなかったの?」 「向日葵持ったまま行けないでしょ?やっぱダメだねぇ(笑)」 「早く置いてきてよ~!!お腹すいてんだから!」 「はいはい♪」 若干、赤くなってるであろう顔を隠しながら急かすように言った。 しばらくして戻ってきた花奈さんは、小さな袋を持っていた。 「はい、あげる♪」 ファミレスに向かいながら、僕に小さな袋を渡してきた。 よく見てみると中に入ってるのは、向日葵の種だった。 「どうしろと?」 「え?庭にでも埋めといて♪姫の向日葵の種だから大事にね♪」 「まぁいいけど」 ファミレスに着いた僕と花奈さんは、すぐに決めて注文した。 こうしていると、デートに見えるかな? たぶん…いや、絶対見えないよね。 見えて仲のいい姉弟かな?
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