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それから3日、桃太郎はふらっと出掛けは帰ってはまた出掛けを繰り返していた。
もう一度だけ後をつけた幸子は見てしまった、彼が鬼の役人に何かを渡し、辺りの様子を伺いながらそれを受け取る役人。そして笑う桃太郎。
絶対なにか企んでる、何かするつもりだ。
そして幸子は。
サ「ねぇ~もも様~?もも様はこの街でなにしてるんですか?」
モ「駄犬が知ってどうする?」
サ「じゃぁじゃあ~、なんで旅してるんですか~?」
モ「だまれ、埋めるぞ。」
幸子は知った、自分の無力さを、そして心で泣いた。
モ「駄犬、明日の夜街の真ん中の館があるだろ、その裏に馬車でこい。」
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