南街反逆者編

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ス「こっちじゃ、幸子さん。」 鈴木は鬼を倒しながら幸子を連れ逃げる。 サ「ごっごめんなさい。」 次々と仲間が捕まって行く中、幸子は逃げた。 ス「謝る必要はないぞ、ワシが悪かったのじゃ。」 サ「でも、幸子は。」 ス「いいから、今は逃げるぞい。」 不意に鬼が幸子の前に立ちはだかる。 ゴスッ。 幸子は鬼の一撃をくらい、吹き飛ぶ。更に追い討ちをかけようとする鬼。 ドスッ。 間一髪、鈴木の一撃で倒れる鬼。 ス「幸子さん、大丈夫かい?」 サ「うっうん。」 なんとか立ち上がる幸子。 ス「ここはワシが食い止める、幸子さんは逃げるんじゃ、ここを真っ直ぐ行けば宿屋じゃ。桃太郎さん達と合流してそのまま街を出るのじゃ。わかったの?幸子さん。」 サ「でも、おじいちゃん。」 ス「いいから、いくのじゃ。」 幸子は走った。自分が皆に悪い事をしたとよくわからないがそれだけはわかった。幸子はごめんなさいと泣きながら走った。
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