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幸子は泣きながら話し、そして話し終える。そして強い口調で桃太郎が話し始める。
モ「戦った事もないお前がなにをするつもりだった?アイツらに期待され力があるつもりだったか?」
幸子は下唇を噛みながらただ聞いていた。
モ「もし仮に力があったとして、それでどうする?ただ鬼を倒すだけか?その後どうするつもりだった?リーダーを助け、領主を助ければ全て終わるのか?」
幸子は桃太郎の言葉をただ黙って聞いた。
モ「いいか、幸子。力は所詮、力だ。確かに必要な時もある、だが先を見ない力はただの暴力だ。やってやられて、そこになんの意味がある?わかるな?」
幸子をただ桃太郎の言葉に泣いた。
モ「そして、幸子。誰一人助ける事も出来ず、何もわからず逃げたお前はクズだ。」
幸子は初めて思った、力が欲しいと、たった一人でいい、助ける、守れる力が欲しいと。
モ「今日はもう寝ろ。」
はき捨てる様に言い捨て部屋を出る桃太郎。
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