プロローグ

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その時、おじいさんはどうしていたのだろうか? 前述の通り、おじいさんは山へ来ていた。 特に柴を刈りに来た訳でも、芝を刈りに来た訳でも、しばかれに来た訳でもない。 おじいさんは何の目的も無く、ただフラフラと山へ来たのだ。 おじいさんには、そういう所が多々見受けられる。 余談ではあるが、この山には高級旅館『いけないかぐや姫』がひっそりと隠れ家的に存在しているのは、本当に余談である。 旅館と明記しているのは、何らかの対策である。 そこを深く語るのは、今は遠慮しておこう。
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