代償 上

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 間もなく  ガサ・・・ガサガサ・・・ガサガサガサッ  草むらからジャイアント・シバが顔をだす。 「バウッ!ハァっハァっ・・・」  走り寄って来たポチはローズの前に来て尻尾を振りながら見下ろしている。 ローズ「ほらポチ―、朝ごはんだよー?」 ポチ「ハッハッ・・・」  目を輝かすポチにローズは 「ほしい?」 「バウっ!」 「でもあげない!」 「キューン・・・」  尻尾と耳を垂らしていじけるポチ。あんまりイジめるなよ・・・ 「冗談よポチ。偉大なるローズ様、どうかワタクシめにをのご飯をくださいまし、って言ってごらん。」 「ウ―ワンワン!」 「世界で一番キュートでプリティーでラブリーなのは?」 「ワン!ワンワン!ハッハッ!」 「もー。そこまで言うならしょうがないわね。特別よ?」  言って・・・ ローズ「お手」 「ワフン!」  おお!ローズとポチの手が重なる。 「お座り!」 「ワン!」 「伏せ!」 「ハッハッ」
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