代償 上

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 やがてローズは 「よーし、ポチ。待て・・・待つのよ~?」 「ハッハッハッ!」 「・・・」 「・・・」  ポチとしばらく見つめ合って、ローズは後ろを向いた。  おずおずと近付くポチ・・・  ローズはいきなり振り返り、 「ポチ!」 「!?(ビクッ!?)」  ポチは目を逸らす・・・ 「・・・」 「・・・」  長い。しかも突っ込みどころが多すぎる・・・  しばらく経ってようやく・・・ 「よし!ポチ、食べていいよ!」 「ハッハッ!」  ガっ!ガッ!  エサをがっつくポチ。まあ・・・あれだけじらされればがっつきもするだろう・・・  エサはたいていハードレタスなのだが、料理のスープや焦げた肉を混ぜて味が付いているようだ。  なるほど・・・こうして残飯を処理していたのか・・・  やがてポチは食器から顔を離すが・・・ 「あれ?ポチ、ピーマン残ってるよ?」 「キューン・・・」 「ポチ―。好き嫌いしちゃダメって教えたよね?」 「フーン・・・」  ローズ・・・お前がそれを言うのか・・・ ローズ「・・・(ギロッ!)」 ↓ ポチ「!(ビクッ!!)」  おずおずとピーマンを食べるポチ・・・ 「エライわねーポチー。」 「ハッハッ!」  ローズに頭を撫でられ尻尾を振る・・・ 「ハハハッ!舐めないでよ―」  顔を舐められるローズは、一見食われているように見えた・・・
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