ラビンス

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                  王子達 「まったくコウジもよく籠もってられる。」  カミが窓際にすわり蝶を舞わせながら言う。 窓といってもガラスはない木の雨戸のような物はあるがそれは今はそとで妖精達の羽やすみばになっている。   蝶の王子と国民には呼ばれいるカミは蝶や妖精と仲良しだ。 おそらく兄弟の中で一番、イロイロ情報を知っている。 「いずれは僕が王の位を継ぐんだ。遊んでもられないよ。」  口でわ言っているが実はホセの娘がきになって気合いがはいらなかったので午後は散歩にいっていたのだが。 いけないいけない父上のように女にたぶらかされるのなんてまっぴらだ。 昔は女遊びが激しかった王、五人の王子の母親はみんな違うのだ。   今のメリッサの子供は双子な末姫末王子、クラハとクリスだけだ。 コウジは、なんと三目龍ラフィーナの人間として生きるてた時に産まれた子だしユウキも若くしてなくなった前妃の子供、カミなどガクトの母が育てたが母親不明だ。 かんのいいユウキの話しだとカミは妖精の血が入っているらしい。 全く妖精まで身ごもらすなんて……僕は絶対あんな人にならない。 「王宮の書物や見回りだけじゃ勉強になんない。王になりたいなら庶民も知らなきゃだとおもうよ。」   自由に町中に行くカミやユウキとちがってコウジはまじめだ。 いつも父のそばで手伝い 。国についてかかれた書物を読んでいる。 「誰かさんとちがって不真面目にはなりたくないから。」   失礼なとつぶやきまた窓の外に目をうつす。
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