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「わしゃあのー!」
〓サル吉(本名:吉川マサル)は
夕焼け空に向かって一人叫んだ。
〓「世が世やったら天下穫ってた男やぞ!おうっ!!」
その悲痛な叫びわ
暮れなずむ秋空に虚しく消えて行く。
今日の大井🐴は最悪だった…
サル吉は一円も無いはずのポケットぉ探った。
そこにゎタバコの
潰れた空箱だけが入っていた。
サル吉は空箱をキツク握り潰すと
それぉ空に向かい放り投げる。
空箱は秋風に流されながら落下し
夕映え映る静かな池の水面に
美しい波紋ぉ織りなした。
するとどうだろう。
池の底からザバザババーと轟音を立て
潜水艦のように女神が浮上した。
〓「いけませんよサル吉」
〓「…なんだんねん、いきなし」
〓「ゴミはきちんとゴミ箱に」
〓「…どドツムのバネみょみょ~んなネぇちゃん?」
〓「エコ、エコですよこれからは」
〓「またややこしいのが出て…」
〓「いいでしょう。それでは2択問題です」
〓「…何のこっちゃ」
〓「金の斧、鉄の斧、あなたが落としたのはどっち!」
可愛い女神は
刃渡り50㎝以上ある大きな斧を
両手で軽々突き出した。
〓「…‥」
〓「さあーどっち!」
〓「…‥」
〓「どっちっち」
〓「あほんだらぁ!どっち持っとっても銃刀法違反でム所行きやー!!」
〓‥サル吉ぴんぽん
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