大変なワンダーランド

2/29
665人が本棚に入れています
本棚に追加
/192ページ
「さて…あらためて お帰り。アリス。」 「は、はぁ。」 マッドハッターに言われて アリスは生返事をした。 高級そうなテーブルに並べられた 豪華な茶器と食器 それに色とりどりのお菓子やケーキ アリスはそのテーブルを前にして 若干、戸惑っていた。 「あ、あの、私… こうゆうお茶会のマナーとかって…あんまり知らないんですよ。」 「なに。お茶会にルールはたった一つだけさ。 楽しむ事。 それを忘れなければ、お茶会でなくてもお茶会は出来るものさ。 あとは自由であれ、だ。」 そういって、マッドハッターは懐中時計を取り出し ベタベタと バターを塗りたくる。 「そ、そうゆう自由は控えた方がいいんじゃ………。」
/192ページ

最初のコメントを投稿しよう!