お狸様

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「ふーん。そうなんだ。 このお狸様は何でもお願いを聞いてくれるの?」 「そうじゃよ。涼太もお願いしてごらん」 「うん。僕ね、早く小学校に行きたいの」  無邪気に見よう見真似で、 狸に手を合わせる涼太を眺めながら、 爺さんは上手く誤魔化せたと胸を撫で下ろした。
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