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―9年後―
「龍くん!ご飯」
26歳になった優杞は、大人っぽさを増し、1人の男の子を呼んだ。
「ねーママ。後でお外行きたい!」
「はいはい。後でね。」
あたしは今専業主婦です。この子はあたしの息子、龍。三才児の母です。
「ただいまー…」
そして疲れた顔をして家に入ってきたのはあたしの旦那、颯大です。
「優杞…。」
「凄い疲れた顔ね…。大丈夫?」
「おかえりの深いキスは?」
優杞のビンタが颯大の頬に深く跡をつけた。
「パパー!ママは僕のー!」
「なにっ?龍、ママを独り占めする気か?」
「うん!」
おいおい…。
何を言い合っているのよ。
「龍、テクニックでパパに勝てるとおも…」
「龍に何言ってるのよ!」
「いや、だって…。優杞が可愛いから。」
「ママは世界一美人さん!」
「2人して何…」
「その困った顔も可愛い。」
「うんうん!」
はあ…。
少し意地悪な所はパパに似たのね…龍。
「それより優杞。キスは…」
「しないわよ!」
これが今のあたし達。
とても幸せで、かけがえのない日々。こんな日々がずっと続くといいな…。
「優杞ー、外いくぞー。」
「はーい」
皆さんも
素敵な恋を
~END~
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