プロローグ

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--朝 私は夢の中にまだいる。 大きな背中に自分の頬を寄せて 寄り掛かる自分を見ていた。 その人の背中には、大きな龍の刺青。 私は顔が見えないその人に 優しく抱き止められ キスを… ピピッピピッピピ- 目覚まし時計が鳴る。 固綿布団と重たい掛け布団との間に挟まれてた私は、重たい瞼を開けきれずに険しく鳴り響く目覚まし時計に手をかけた。 am 6:30 何だかヤラシイ(厭らしい)夢をみた気がする… まだ、ボーっとする頭でさっきの夢を反芻するが思い出せない。 やだ、欲求不満なのかなぁ なんて、恋愛さえした事もないのに 自嘲してみる。 今日もいつもの朝が始まった…と思っていた。 .
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