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--父 浜 良夫
48歳。
父は、漁師ではない。
私が幼い時に船を降りた。
漁師は、魚が獲れるまで家に帰って来れない時がある。海の沖に停留して魚を待つのだ。
--母 正美
50歳
因みに、あと4つ下の弟
--樹木 がいて家は4人家族である。
母は、昔から身体が弱くリウマチを患っていた。母を心配した父は、毎日いつでも帰って来られる陸の仕事に漁師から変わったのだ。
中学校を卒業してすぐに漁師になった父は、学歴もなく、今は大きな会社から仕事を貰う下請会社で溶接工をしている。
隣町の会社で、朝は私よりいつも1時間早く起きて仕事に出ているはずだった。
「なんで、居ると!?
今日、仕事休みね?」
驚く私に、父はお茶を注いでくれ座るように促す。
「まぁ座れ。今日は、ちょっと用事のあって…休みば貰ったと…」
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