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手を伸ばすその手を掴まれる。
「まだ食ってねぇ…。」
そう言う土方に銀時が怪訝そうな表情で首を傾げる。
「はぁ?食ってねぇって何を?」
土方がグイッと銀時の腰を抱き寄せる。
「…お前込みなんだろ?お前の方は食ってねぇ…。」
「…なっ…!?ちょ…ちょっと待っ…!」
言い終わる前に唇を重ねられる。「…んぅ…ばっ…止め…!」
抵抗するが益々激しく口付けられ銀時が震えながら土方にしがみ付く。
「…ふ…はっ…!」
そのままソファーに押し倒され尚も深く口付ける。土方が一度唇を離すと銀時を見下ろす。
「お前も…十分甘ぇな…。」
銀時が真っ赤になる。
「なっ…だったら…も、食うな!」プイッと横を向く銀時。
「饅頭よりゃマシだ…俺は…コッチがいい。」
そう言って銀時の唇を指でなぞると顔を近付ける。
「…まだ…食い足りねぇ…!」
そう言われて銀時が赤くなる。
「…く、食い過ぎはよくねぇから…も、止めとけって…な?」
顔を引きつらせ言うが土方は構わず銀時を抱き締めまた口付ける。「…んっ…!」
顔を歪ませ抵抗するが…次第におとなしくなり…土方の首に腕を回して抱き付く。
「…ん…もぅ…残したら…承知しねぇ…からな…?」
惚けた顔で呟く銀時にフッと笑うと銀時の頬に軽く口付けた。
「…残さねぇよ…完食してやるぜ…!」
カァァと銀時が赤くなったがやがて目を閉じた。
「…愛してる…!」
そう囁き再び唇を重ねる。
銀時の目からいつの間にか涙が流れていた。土方がハッとする。
「…ぎん…!?…悪ぃ…またやり過ぎたみてぇだ…!」
銀時の上から退こうとしたが銀時が首を振る。
「…嫌じゃねぇから…もっと…して…?」
赤くなり弱々しく微笑む銀時を起こして抱き締める。
「銀時…!」
強く抱き締め何度も何度も銀時に口付けた。お互いの気持ちを確認するかの様に…。
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