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「…主婦かよ俺は…。」
そう思いながらも何となく楽しい銀時だった。
開店と同時にスーパーに訪れた銀時。
「…ちょっと買い込み過ぎたか。」両手に買い物袋。
暫く歩いていると前から沖田が。「…旦那?どうしたんですかぃ?その大荷物は。」
「…ああ、お前か。いや、あいつが…土方がさ、昼飯は食いに戻るって言うんで…材料をな。」
それを聞いた沖田がニヤリ。
「…へえ…旦那の手料理ですかぃ?」
銀時が照れたように俯く。
「いや、大したもんじゃねぇよ。」沖田が銀時の荷物を一つ持つ。
「え…。」
沖田がニッコリ笑う。
「半分持ちまさぁ。」
そう言って前を歩く沖田。
銀時は呆気に取られて立ち止まったまま。沖田が振り返る。
「旦那ぁ置いていきますぜぇ。」
ハッと我に返り慌てて沖田の後を追う銀時。
家の玄関先で荷物を受け取る。
「…あ、サンキューな。」
「いえいえ。じゃあ俺はこれで。」そう言って立ち去る沖田の目が一瞬妖しく光ったのを銀時は気付かなかった…。
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