225人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前が総悟に笑い掛けたりするの見ただけで…なんかすげぇ胸が苦しくなってきて…それでつい…態度に出ちまった…本当にすまなかった…!」
土方が頭を下げる。
「…そんな謝んなよ…もういいから。」
銀時がそう言うと土方が顔を上げる。
「…許してくれんのか…?」
銀時が優しく微笑む。
「許すも何も…別にお前悪くないじゃん?だって…その…つまり、妬いたんだろ?沖田くんによ?」銀時が照れくさそう聞くと土方はフッと笑って…。
「…妬くのは当たり前だろ?俺はお前に惚れてんだからよ。」
銀時が赤くなる。
「…ばっ…かやろ…お前…聞いてるこっちが恥ずかしいわ…。はぁ…なんかドッと疲れたから本当に寝るわ…。」
そう言って部屋に入ろうとしてふと気付く。
「…あ、そういやぁ…お前布団届くのは明日だっけ?」
「ん?あぁ…だから今夜はソファーで寝るよ。」
銀時が暫く考えてから言う。
「…ちょっと狭いかもだが…一緒に寝るか?」
隣の寝室を差す銀時。
「……なっ…!?」
土方が驚いて銀時を見るが銀時は平然としている。
「…だってソファーじゃゆっくり寝れねぇだろ?」
土方の額に汗が滲む。
「いや…その…やっぱいいよ…ソファーで。」
銀時がきょとんとした後顔をしかめる。
「…何でだよ?俺と寝るの嫌なのかぁ?」
不機嫌そうに銀時が言う。
「そ、そうじゃねぇよ…ただ…。」「ただ…?なんだよ?」
銀時がじっと見てくる。
「……まずいだろ…色々…。」
土方が気まずそうに目を反らすが銀時の顔には?マークが浮かんでいた。
「…まずいって…何が?」
「………本当に分からねぇのか?」
土方が顔を引きつらせ、煙草を持つ手も微かに震えてる。
「……?」
銀時が暫く考え込み……ハッと気付くとカァァと赤くなる。
「な…な…何、想像してんだよ!い、一緒に寝るだけだって!!」言いながらも銀時が2、3歩後退りする。
「……やっぱさっきの無し!…襲われたくないし~~~っ!」
最後は口に手を当て茶化すように言う。
「ばっ…誰が…!」
土方が焦って反論すると銀時が白い目で見る。
「……ふぅん…襲わねぇんだ?」
「…ぐっ……!」
土方が赤くなって黙り込む。
「…ククッ…冗談だよ…まぁ襲ってきても返り討ちだけどな!」
銀時がニヤリとして土方を見る。土方はまだ動揺が隠せず汗が滴り落ちるのを感じた。
最初のコメントを投稿しよう!