4月1日

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「へぇ 俺のいない所でそんな面白いことがあったんだ 見てみたかったね 志桜の号泣 咲乃の困った顔」 「楽しいことではありません」 にこにこしながら聞いている志鬼にため息を零す咲乃 「俺 解っちゃったかもしれない 志桜が謝ってた理由」 「・・・何ですか?」 真面目な顔をする咲乃に悪戯気に笑むと取り出した扇子でわざとらしく口元を隠し 「秘密だよ ・・・そうだ 志桜にいいなって思う男がいたんだよね 咲乃も会う? 大分話が進んでいるんだけど いい奴だよ」 「・・・と・・・突然何ですか」 「俺ね 今の今まで好き勝手させてもらってたでしょ 志桜にはこれから自由に生きてほしいと思ってる だから 泣かさない様な男がいいんだよね」 「う・・・・・・だから 反省はしています 結局 志桜の笑顔を守り続ける事が出来たわけでは無いですけど・・・」 咲乃を表情を観察するように見ている志鬼 扇子で口元は見えないものの 目が笑っていない 「その男の名前 気になる?」 「え? あ・・・はい 気になります」 「4月1日っていうの」 「は?・・・・・・ま・・・まさか」 動揺する咲乃に扇子をぱちんとしめる 「馬鹿だねぇ 嘘に決まってるじゃないの 咲乃もまだまだ可愛いね」 「からかったんですか 怒りますよ」 「じゃあ 俺も泣いちゃおうかな?」 「・・・やめて下さい 引きますから」  「だよね まぁちょっとした仕返しだと思ってね」 「・・・心臓に悪かったです・・・」 「じゃ この柄と同じでよろしくね また取りに来るわ」 「・・・志鬼・・・あのさっきの話 志桜が謝った理由 やっぱり秘密ですか?」 「ひーみーつ それに確信も無いしね 気になるなら直に聞きな? じゃあ 帽子頼んだぜ」 背中を向けたまま手を振るとあとは振り向きもしないで屋敷を出て行った (・・・嬉しかったんだろうね・・・嘘だと解って でもそんな考えに自己嫌悪しちゃったのかな? ま 確信はないけどね) 終わり まだ 12歳だしねwww 10個差なんて犯罪的な年の差 気持ちさげたいくらい^^ 志鬼はたぶんぴったり30 それくらいで過去編書いた気がします。。。
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