……………疾走

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今日、俺は珍しく 寝坊をしてしまった。 理由はわかってる。 昨日の深夜番組を見たのが原因だ。 学園の手前には 急で長い上り坂がある。 いつもは、自転車を押して歩くが今日は時間がない。 一気に駆け上がる 《はぁはぁ 息があがる 門をぬけると 教頭がいた。 白髪頭のオールバック… なんともイカツイ 〔こんなヤツが教師かよ 心の中で呟く 汗を拭いながら 軽く頭を下げて 挨拶する すると 後ろから声がした {まこちゃん 聞き覚えのある声だ。 振替ると そこには 童顔でツインテールの少女が汗だくで立っていた。 幼なじみの 如月 麻依 だった。 彼女は、小一からの仲で 異性で唯一 まともに喋れる人物だ。 言い忘れていたが 俺はナルシストでオクテだ。 周りからは、矛盾してるって言われてる。 自分もそう思う。 話を戻そう。 麻依はそのまま なにくわぬ顔で 腕を組んできた。 これは日常だ だから慣れている。 俺も深く考えずに 自転車を置きにいった。 自転車を置いて 教室にむかった。
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