辞世の刻

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「昨日ね、私がお気に入りの夢小説がねっ!」 「また更新されてたって言うんでしょ?毎日聞いてるよ。…それより薄桜鬼が!」 今は情報の時間。 毎週木曜の4時間目は新撰組の話で盛り上がる。 私の親友、優紀と私は大の歴史好き。最早歴オタのレベルになっていると思う。 中でも新撰組が一番好き。 彼女は沖田総司と藤堂平助が好きで、私は土方歳三と斉藤一。 でも近頃、小説の影響で私は山崎蒸も気になっていたりする。 「私達もタイムスリップ出来たらいいのにー」 「ねー。こんなしょーもない世の中より幕末の方がよっぽどいいよ」 多分、2日に1回はこの会話を交わしている。 そのくらい新撰組が大好きな高校生二人。
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