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「あら?イイ男ね。」
女の人は不意に立ち上がり、僕の手を引く。
黒く長い髪の綺麗な人だ。
「ねぇ、ヤラないかしら?」
何だよ急にヤラないかって、今僕急いで・・え?!
「え、ちょっと、ヤルって何を?!」
女の人は顔を近付けて僕の目を見る。
真っ黒で吸い込まれそうな瞳だ。
「決まってるじゃない。
アレよ、ア・レ。
アナタも好きでしょう?
そういうの。」
なんだこの人、おかしいのかな。
ま、まさか、後で多額の請求が来たりして?!
ヤバい断らなきゃ。
「い、いや、やっぱりこんな朝っぱらはマズイかと・・。」
うまく断れないよ!
「そうねぇ、たしかに夜ってイメージが強いものね。」
女の人は僕の首筋を撫でてきた。はうっ!
「でも、意外とこんな朝でもデキちゃうのよ?」
うわぁーどうしよう!
逃げれない!
「で、ヤラないのかしら?」
と、僕の喉元をさする。
もうダメだぁ~!
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