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「あは…今日もいっぱいしちゃった。いけない家庭教師だね、私…」
事後の余韻を楽しむかの様に少年の胸に頬を埋める女。
「別に僕は構わないよ。アキト兄ちゃんじゃあヒカルさんの事を満足させられないんでしょ?」
天井を見ながら女に言う少年。
「アキトはいつも一回だけ。私がイッてないのに先に終わっちゃって…。私それじゃ物足りないの。いっぱい、いっぱい愛して欲しいの。だから、ね?」
そう言いながら少年の股間に手を伸ばす女。
「ほんと…イヤらしいなあ、ヒカルさんは…」
少年も女のたわわに実った胸に手を伸ばす。
その時だった。
「残念ではございますが、貴女達のお楽しみは先程のでお終いでございます。これからは嘘と裏切りに塗れたその身体を浄化する時間でございますれば。御覚悟を」
やたら丁寧な口調で二人に語りかける謎の人物。
「え?だ、誰?」
驚いた女が声の方を見ると、猫耳猫尻尾に鈴の付いた首輪をした、スク水姿の長身の少女が立っていた。
水分を含んでいるのか、大きく形の良い胸と臍の窪みがクッキリと目立つ様に身体に密着している。
そして右手には朱色のバット。
良く見るとその朱色は塗料で着色されたものでは無く、血のソレだという事が分かる。
「嘘と裏切りはそうそう隠し通せないモノなのよね。バレてない、とアンタ達思ってたでしょうけどね。アキトさん、全て知ってるわよ?」
そう言うのはスク水少女の背後に立つ女性。
白いドレスを着たお嬢様風の女性である。
「ヒカルさん、だったかしら?貴女、そこの坊やと浮気する前にも彼氏を差し置いて、幼馴染みの男と性的関係を持っていたんだって?そういう事をして一度許されておきながら、これ?底無しの淫乱女よねえ」
蔑む様な笑みを浮かべるドレス姿の女性。
「ゆり姉。こういうのを雌豚とかびっちって言うんだよね?」
「そゆこと。男無しではいられない最低最悪のナマモノよ」
「な…っ!それの何が悪いの!?元々私を満足させられないアキトが悪いんじゃないのよ!私はアキトが好き!でも身体はアキトじゃダメって言ってるの!だからアキトの代わりに彼に慰めて貰ってるの!そんな私に不満があるなら、私を満足させてみなさいよ!」
「そうさ。アキト兄ちゃんが満足させられないから僕が代わりにしてあげてるのさ!だから僕は悪く…あがっ!」
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