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少年の口に手袋を填めた手を突っ込んで、舌を摘むドレス姿の女性。
「よくもまあ恥知らずに囀ること。女性の身体を舐め回したり、詭弁を弄するだけの舌は切っちゃおうかな?もう必要無いからね」
二ヤアと笑みを浮かべながらハサミを取り出すドレス姿の女性。
「はがっ!あがっ!」
イヤイヤする様に涙を浮かべながら首を横に振る少年。
「ちょっと!止めなさい…え?」
制止しようとする女の手首をスク水姿の少女が掴む。
「は、離して…ぎゃああああああああっ!」
ボキリ。
強化された握力で女の手首を握り潰す少女。
「満足させられない方が悪いとかさ、そういう言葉で自分の後ろめたさを払拭しようとしたり、自分には罪は無いみたいなね、そういう態度って凄く醜いと思うんだ。そしてこういう裏切りや嘘に対する罰ってのを警察は与えてくんないじゃん?悔しい想いを胸に秘めて泣き寝入りするなんて可哀相じゃん?だから、私達がいるの」
そう言って少女は女の小指の爪を強引に剥がす。
「ひぎいいいいいいっ!」
「ああ…良い声。罪に対する罰を受けて、鳴き声をあげる雌豚のソレは天上の音楽にも勝るねえ。勿論嘘だけどね」
剥がした爪を弄びながら少女が言う。
「あ…貴女も嘘吐きなんじゃ…あ…や…止めて…」
反論しようとする女を封じるかの様に少女は女の人差し指の爪を摘む。
「ええ。おっしゃる通り私は嘘を吐いてます。貴女にね。で、それが何か?どうせこれから死ぬ人間に嘘の一つや二つ吐いたっていいじゃないの、よっ!」
ブチッ!
「うぎゃあああああああっ!」
悲鳴をあげる女。
「煩いわねえ。かるまもソイツの舌ちょん切っちゃえば?こんな風にさ」
そう言って切り取った舌を指で摘んでプラプラと揺らす女性。
切り取られた少年は苦悶の表情を浮かべて、窒息死していた。
自分が何で殺されたのか、その理由を認める事無く死んでいったのである。
さぞかし少女達を理不尽と思ったであろう。
「ん~、ゆり姉、その舌ちょっと貸して」
「いいよん」
舌を放り投げるゆり姉と呼ばれる女性。
それをかるまと呼ばれる少女が受け取り、女の唇に押し当てる。
「や、やだあ…っ!ひぃぃっ!」
「どうして?さっきまでこの舌に気持ち良くしてもらってたじゃないのよ。嫌がるなんておかしくない?」
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