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「私の記憶とこの状況と何か関係でも…あ、あれ?」
この状況と…のところで、私は少し視線を球体の外に投げた。
それまでは死に神の動向に目を見張らせていたのだが、こんなところに閉じ込められているのはこの死に神の力に違いないと思ったからだ。
そうして視線を再び死に神に戻したところで異変がおきた。
…いない…
「ど、何処に行ったのよ!!」
ほんの少し目を離しただけなのに、彼の姿は煙の様に掻き消えてしまっていた。
出口の無い球体のはずなのに、一体何処に…
『貴女様はね、本日の午後…亡くなられたのですよ?』
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