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「トラックに…?」
だから私が迎えにあがったのですが、と言う死に神の声を何処か遠くで聞きながらも、先程思い出せなかった記憶の先が、コマ送りの様に私の中で蘇り始める。
…そうだ……
私…トラックに跳ねられたんだ…
最初に思い出したのは、トラックのライト。
まだ5時だったので、1段階目の豆ライトだったっけ。
あれでもう少し遅い時間で、ライトが3段階目のものならもっと早くトラックの接近に気付けたかもしれないのに、ついてないな…
そこから先はあっという間だった。
小さな子供を抱き抱え、ドンッという鈍い音がするまで数秒も無かった様に思える。
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