0日目

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  後は先程思い出した通りだ。 私は子供を抱き抱え……おそらくそのまま跳ねられた。     では、子供は? 私は自分が死んだ挙げ句、子供も守れなかったのだろうか?     「ちょっと!知ってるんでしょ?!さっさと教えなさいよ!!」     尚も胸倉を締め上げ続ける私に死に神は一つ、笑みを見せた。 それは彼のオーラに似合わぬ程、無邪気なもので、私は思わず力を緩め目をしばたかせてしまった。     …そんな笑い方も出来るんだ…       驚きにポカンとしていると、死に神は優雅な仕種で乱れた襟元を直しおもむろに両手を広げた。  
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